- インフルエンザワクチンは接種した方がいいですか?
- インフルエンザはほとんどが自然治癒する疾患ですが、肺炎、気管支炎のほか脳症、ライ症候群、心筋炎、などの合併症を併発して重症化したり生命に危険が及ぶ場合があります。
ワクチン接種を行うと、インフルエンザに罹患しにくくなる、あるいは罹患しても症状の重症化を抑えることができ、合併症の併発、死亡する危険性を抑えられる事が期待できます。このことからワクチン接種する事をお勧め致します。
※インフルエンザはワクチン接種を受けていても罹患することがありますが、インフルエンザワクチンは重症化予防を主目的とするワクチンであることを認識する必要があります。
- インフルエンザワクチンの年齢ごとの摂取量と接種回数は?
- ①生後 6ヵ月~3歳未満は 1回につき 0.25ml
②3歳以上は1回につき0.5ml
③13歳以上の方は0.5mlを1回接種
※13歳未満では2回接種が推奨されています。
- インフルエンザワクチンを2回接種する場合の期間は?
- 免疫効果を考慮すると2~4週が望ましいです。
- インフルエンザワクチンの効果は、いつから発揮されるのか?
- 通常、接種後2週間(2回接種の場合は2回目接種後2週間)頃からの効果が出現します。インフルエンザの潜伏期は数日以内です。抗体価上昇まで時間を要するワクチンですので、インフルエンザ患者接触後あわてて接種しても間に合いません。流行期前に接種しておくことが必要です。
- ワクチン接種について、効果的な接種時期はいつですか?
- 従来の季節性インフルエンザの国内流行期が通常12月から翌年3月頃でしたので、それにそなえて少なくとも12月上旬~中旬までには接種が終了するような接種計画を組みましょう。2回接種の場合、おおむね10月と11月に、1回接種の場合は11月末までにしておくとよいでしょう。
- インフルエンザワクチン接種後の免疫の持続性はどのくらい続きますか?
- 個人個人で免疫環境が異なることから免疫の持続についても大きく個人差はあります。なお、2回接種した成績によりますと、接種後1~2週間後に抗体が上昇し始め、2回目の接種1ヵ月後までにはピークに達し、3~4ヵ月後には徐々に低下傾向を示します。したがって、ワクチン予防効果が期待できるのは接種後2週から5ヵ月程度と考えられています。
※尚、5ヵ月経つと免疫が全く消えてしまうわけではありません。
- 卵アレルギーの子供にインフルエンザワクチンを接種してもよいでしょうか?
- インフルエンザワクチンには、微量の卵蛋白が含まれていますが、わが国のインフルエンザワクチンに含まれる卵白アルブミン量は、数ngと極めて微量です。軽度のアレルギーであれば基本的に接種が可能です。
卵を接種したことがない赤ちゃんや、重度卵白アレルギー児(RASTスコア5~6など)は、事前に当院受診の上医師と相談してから接種するかしないかを決めてください。
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